子どもが書く力を身につけるにはvol.1
こんにちは!
今日の晩ご飯は、つるつるっと麺かな~と思っているうしだなみこです。
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さて、今回は、「子どもの書く力」について書いていきますね!
もくじ
誰だって初めからすごい文なんて書けない
子どもが大きくなってきて幼稚園や保育園、小学校などに入ると、文章を書く機会が増えてきます。
特に、学校では「作文」や「読書感想文」といったけっこう長めの文を書くことがあります。子どもが持ち帰った作文を前に、「どんなことを書いたのだろう。」と、期待感でワクワクしながら、いざ見てみると、
「え。なにこれ。」
「全然、書けてないじゃない!」
子どもの書いた作文を読んでそう思った人も多いのではないでしょうか。ママは、「うちの子は、素晴らしい文章を書く。」と心のどこかで勝手に思っているのです。
でも、よく考えてみてください。
今、もし、あなたが、「心に残った今週の出来事を作文に書いてください。時間は30分。」なんて言われて、作文用紙を渡されたら、どうでしょうか。読み手を満足させるような素晴らしい文章が書けるでしょうか。おそらく、そのような人は少ないと思います。
大人でも素晴らしい文章を書くことは、難しいことなのです。
学校の国語教育の歴史
学校では小・中・高と基本的に国語の授業が必修科目としてあります。
国語の授業では、どのようなことをするのかというと、学年によって目標とするところは異なりますが、主に、読解力や理解力を養う授業を行っています。
国語の基本的な力は、「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能です。日本の学校教育では、この4技能のうち、「読む」と「書く」を重点的に指導するカリキュラムが戦前からずっと行われてきました。
「読み・書き・そろばん」という言葉はあなたも、聞いたことがあると思います。
国語の授業では、とにかく「読み書き」ができること。これが、今の日本の国語教育の基本でした。ただ、この「読み書き」というものは、「文字が読める」「文字が書ける」ということでした。
まずは、ひらがな、カタカナがしっかり読めるようになること。そして、書けるようになること。だから、日本人の識字率は99%で世界の中でも上位です。
学校で習う文章の書き方
ここで、私が言いたいことは、「文字を読み書きできる力」と「文章を読み書きできる力」はまったく別物であるということです。
学校では、文章の読み方や書き方といった授業はあまりしません。あなたが学校に通っていた時のことを思い出してみてください。文章の読み方と文章の書き方をしっかりと習ったでしょうか。少し教えてもらった、という人もいると思いますが、おそらく数時間でしょう。なによりも、学校の国語教育では、読解力を養うことに重点を置いています。
「文字が読めて書けるなら、当然、文章も読めて書けるでしょ。」
そんなふうに、文章を読む力と文章を書く力というのは、軽視されてきたのです。
そもそも、学校で文章の書き方をしっかりと習っていないのに、作文用紙を渡されて、「3枚書くように。」とか言われても、何を書いていいのかわからないというのは当たり前のことなのです。
だから、持ち帰った作文を読んで、
「なに、これ。」
「何書いているのか、わかんない。」
「これで終わり?」
文章の組み立てや構想の仕方などそれほど習っていないので、初めから書けなくて当然です。
だから、あなたのお子さんにこんなふうに言わないであげてくださいね。
書く力の実がなる畑作り
では、どうすれば「文章を書く力」は身につくのでしょうか。それは、書く力の実が育つ畑作りから始めてください。
1.子どもが自分で考えるようにする
書く力を養うには、まず、ステップゼロを行うことが大前提です。書く力の実がなるためには、栄養のある畑が必要なのです。ステップゼロでは、この畑づくりからスタートです。
ほとんどの作文が書けない子は、「何を書けばよいのかわからない。」から、書けないのです。それには、大きく2つ原因があります。
1つ目は、自分の考えを持っていないから。
「自分の考えを持っていない」と、見たもの、聞いたもの、体験したものに感想が持てません。自分が言わなくても誰かが先回りして答えを言ってしまうような環境にいると、自然とそうなってしまいます。
子どもが何か言おうとした時、言葉がうまくまとまっていなくて、「うんと……。えっと……。」と
言葉につまりながら話すことがあります。そんな時に、子どもの答えを先回りして「あ、それは○○のことね。」「○○に行ったけど、□□だったね。」など、お母さんが言ってしまっていることはありませんか。
子どもから言葉がスムーズに出ないからつい先に言ってしまう。
そんなことが重なると、子どもは自分で考えなくてもお母さんが言ってくれるので、何も苦労して「考えなくてもいいや。」と自分で考えることにブレーキをかけてしまいます。子どもが自主的に考える芽を摘んでしまっているのです。だから、作文で何を書いたらよいのかわからないのです。
日常生活の中で子どもが自分で考える環境を作ってあげてください。遊びでも、テレビでも、料理でも、何でも、まずは感想を言うところから始めましょう。
「映画すごかったね。お母さんは、○○が□□するところがおもしろかったな。」
「○○ちゃんは?」
自然に感想を言い合える環境を作っていきましょう。
感想を言うのに慣れてきたら、五感を使った言葉も言えるよう、
「さわった感じは、何に似てる?」
「どんなにおい?」
「どれくらいの大きさ?」といったふうに
子どもへの質問も変化させていきましょう。しだいに、感性豊かな感想になっていきますよ。
子どもの答えを受け止めて認める
2つ目は、「自分の書くことは正解ではないかも」と、思っているから。
作文用紙やノートなどに自分の考えを書こうとしても、
「こんなこと書いたらダメだろうな。」
「正解を書かなきゃ。」
自分なりに考えていても、こんなふうに思ってしまって、書けないのです。
テストのようによい点数がつくような、良い文章を書かなきゃいけない。先生やお母さんにほめられることを書かなきゃいけない。
そんなプレッシャーで、自分の素直な感想や意見は押しつぶされて消えてしまうのです。子どもが何か話している時は、最後まで向き合ってきちんと聞いてあげてくださいね。
そして、
「いいね。それ、おもしろいね。」
「そんなことを考えていたんだね。」
「へえ~。もっと聞きたいな。」
けっして子どもの話すことをさえぎらず、子どもの話すことを受け止めて、認めてあげてください。
問題の解決策を見つける時も、近道だからといって答えを用意するようなことはしないでくださいね。子どもが自分で考え出した答えを認めてあげましょう。
これを繰り返していくと、
「自分の話すことを聞いてもらえた。」
「これでいいんだ。」と、
自分の意見や考えに自信を持つことができます。
最後に
このように、文章を書く力をつけるには、
まずは、自分の考えに自信を持って出来事や考えをスムーズに話すことができるようになること。口で言えるようになると、それを文章化して書くこともできるようになります。
大人でも、いきなり文章を書くのは難しいものです。でも、先に言葉で話すことができたものは、文章化しやすいものです。
お子さんが「何を書けばよいのかわからない。」というならば、まずは、自分の考えに自信を持って、発言できる環境を作ってあげましょう。
人は環境しだいでどんどん成長します。
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